「高い、まずい、狭い」のはずが…コラボカフェに絶望した日本人オタクが「中国のコラボカフェ」に衝撃を受けたワケ
つまり、推しのノベルティ(コースターやステッカーなど)を手に入れるため、何度も同じメニューを頼む「フード・ドリンクファイト」の必要がない、純粋に食事を楽しめる環境なのだ。
常設型のコラボカフェは、あくまで「好きな作品の世界観とともに食事を楽しむための場所」として運営されている。
日本の常設型コラボカフェの代表「カービィカフェ」
例えば、ベネリック株式会社が運営する星のカービィのコラボカフェ「カービィカフェ」は、東京や大阪、福岡の3都市に常設店を展開している。当初は東京スカイツリーでの期間限定開催だったが、あまりの人気から2019年に常設店へとステップアップした。
「星のカービィ」というIPは当然強いのだが、カービィカフェはキャラクター人気だけに依存していない。カービィカフェの強みは、作品の世界に入り込んだかのような没入感や、思わず写真を撮影したくなるほどかわいい店内装飾、なにより提供メニューが美味しいことにある。
そんなカービィカフェの入店時の写真撮影の掛け声は「はいプププ」。カービィは「プププランド」で暮らしているため、まるで「プププランドを訪れている」かのような気分になれるのだ。さらに、カービィカフェ専用の料理が乗った皿やカトラリーでも、星のカービィらしさを感じられる。
肝心の料理はとにかくかわいい。そして美味しい。ハイクオリティな見た目と味の代わりに、フードの価格は高額である。オムライスの代金としてはかなり高額だったが、美味しさ・かわいさを兼ね備えているため作品愛を感じたし、価格への納得感もあった。
コラボカフェの思い出を振り返った際の「美味しかった」という記憶こそが「また行きたい」という行動に直結するのではないだろうか。実際、筆者はチャンスがあれば必ずまた行きたいと思っている(人気すぎて気軽に予約を取れないのだが)。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら