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「裏切ってしまって、無責任で、ごめんなさい」 独身の女性上司への《妊娠報告》…。母になった"りょうこ"の複雑な胸中

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上司に妊娠を報告した時のメッセージを見返すと、心臓がギュッて押しつぶされてしまいそうだった(写真:hirost/PIXTA)
上司の返信メールの優しい言葉に心臓がギュッと押しつぶされた。本当にごめんなさい。裏切ってしまって、無責任で、ごめんなさい――。
日常で感じる小さな違和感に向き合う13人の「女の子」の声から生まれた短編小説『ワンデーガール(ズ) -「女の子」として生きるってどういうこと?-』より一部抜粋・再構成のうえ、「りょうこ」編をお届けします。

妊娠を上司に報告した日

<りょうこ編>
Q. あなたが、「ああ、自分は『女の子』なんだ」って感じるのはいつですか?
A. 第一子を妊娠した時に、初めてしっかり認識した気がするな。自分の生活が一瞬にして自分中心から子ども中心に変わって、体のこととか産休をとることとか、抱えなければいけない負担がたくさん生じた。でも、夫の生活は子どもができたっていう事実が付け加わったこと以外何も変わってなかったんだよね。その時に、自分が女であることを否が応でも実感させられたかな。

* * *

私は佐藤さんとのチャット画面を開いたままじっと見つめていた。一分でも、メッセージを打つ作業を後回しにしたかった。過去のやりとりを見返すように無造作にスクロールをしていると、二週間前、彼女に妊娠を報告した時のメッセージにたどりついた。

〈なんと! おめでとうございます! 本当によかったね。いいなぁ、りょうこさんもママになるのか〜(涙)おなかの中のお子さんのためにも、体を大事にするんだよ。何か困ったことがあったらすぐに報告もしてくださいね〉

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【三十分かけて書き上げたメッセージ】

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