「人間は何のために生きるのか?」
窪田:楽しむことを前提にしたほうが社会は活性化すると思いますが、なかなか日本がそうした空気にならないのはなぜでしょうね。
我慢して苦労していることが美しいと思い込んでいるけれど、結果として国力は落ちています。高橋さんは、なぜ楽しむことを大切にしようと思われたのですか。
高橋:10年前に他界した姉が、重度のダウン症だったことは影響しているかもしれません。姉は普段は施設にいて、夏休みや冬休みになると家に帰ってきました。一緒にいても、彼女はよだれを垂らしてテレビを見ている。
姉はたまたまそうだったけれど、同じ血を分けた僕はそうではない。こうした環境の中で、子どもの頃から「人間って何のために生きるんだろう」という根源的な問いを抱いていました。
こんな話は友達にだって相談できないし、自分の中だけでぐるぐると禅問答のように繰り返していて。ただ、僕はやろうと思えば何だってできるんだ、という思いもずっと持っていたんです。


















