「バブル」と「ゆとり」に挟まれ…時代の波に翻弄され続けた"ロスジェネ世代"特有の【さみしさ】の正体

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現代における50代は、若者ともいえず、高齢者というにはまだ早く、そのちょうどあいだに位置しているような、いわば中途半端な年代でもあります。

若者ほど元気で未来があるわけではなく、高齢者ほど丸くなってもおらず、諦観しきっているというわけでもない。「最後にもうひと頑張りできるかもしれない!」、そんなことを思って、焦りを感じる人も少なくないだろうと思います。

次々と直面する、親しい人との「別れ」

お子さんのある人は、子育てもいち段落するタイミングであることが多いでしょう。

子どもたちが独立して実家を離れていくときは、嬉しいながらもやはりさみしいもの。子離れしているつもりでも、もの悲しさを感じるでしょう。

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これは、「空の巣症候群」という名で知られる現象です。

子どもが自立していく機会に、養育者は自身の役割の喪失を感じて、さみしさがつのり、心身の不調として現れることがしばしばあるのです。子どもの進学、就職、結婚などを契機に起こることが多いようです。

また、50代になると、身近な人々との死出の別れに直面することも増えていきます。

特に同世代の友だちや知人との死別は、現代の日本人の平均寿命からすれば、あまりに早過ぎるものです。特に強い心の痛みを伴ったさみしさを感じることにもなるでしょう。

更年期の「更」という字には、「あらたまる」「かわる」という意味があります。50代は、心身ともにちょうど移行期に差し掛かり、その変化に自身の認識が追い付かず、悩ましさを感じる年頃といえます。

中野 信子 脳科学者

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なかの のぶこ / Nobuko Nakano

医学博士、認知科学者。1975年、東京都生まれ。東京大学工学部卒業。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所にて、博士研究員として勤務後、帰国。脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行う。現在、東日本国際大学教授。著書に『脳内麻薬』『ヒトは「いじめ」をやめられない』『サイコパス』などがある。テレビ番組のコメンテーターとしても活動中。

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