「バブル」と「ゆとり」に挟まれ…時代の波に翻弄され続けた"ロスジェネ世代"特有の【さみしさ】の正体

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運よく(この運よく、というのも意味深長かもしれません)安定的な仕事が得られ、家族を持つことができたとしても、この年代ならではのさみしさがあります。

仕事が忙しくて家族といられない。

給料が上がらない。

昇進できない。

やりたい仕事ができない。

評価が上がらない。

働き盛りの年頃だけに、さみしさの根源には、仕事にかかわること、家庭にかかわることが多いと考えられますが、そのそれぞれの背景には「期待したものが手に入らない」という、自己効力感の低下を伴う失望感が横たわっていることでしょう。

思い描いていた40代と現実の「落差」

しばしば、「勝ち組」「負け組」という言葉が使われてきましたが、この世代が経験してきた世相がそのまま反映されている言い回しでもあります。

同じ会社でも「出世する人・しない人」がいる。これは、努力の賜物だと思いたいけれども、運の要素も結構大きい。努力しても報われるわけではない。

別の角度から見ると、就職試験に複数落ちたりなどして不本意ながら選ぶことになった就職先でも、場合によっては勝ち組になることもあり、そういった要因による格差も無視できない水準です。

学生時代の同窓会は「勝ち組」のマウント合戦のようになることもあるでしょう。

友だちの顔をしていても、内心は敵同士のようで、参加する気も起きないということもあるのではないでしょうか。

親やバブル世代を見ていて、なんとなく思い描いていた40代。家族と幸せに過ごし、仕事にも満足して、心通わせる仲間たちとの交流があるはずの40代。

ところが現実には、いろいろなものが自分の手からすり抜けてどこかへ消えていることに気づいてしまいます。

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