「バブル」と「ゆとり」に挟まれ…時代の波に翻弄され続けた"ロスジェネ世代"特有の【さみしさ】の正体

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長く続く暗いトンネルを、どうすれば抜け出せるのかわからない。谷の底から上を見て、這い上がれないような気持ちを感じることもあるかもしれません。

「失われていくもの」に抗う50代

特に大きな疾患があるというわけではなくても、倦怠感、不眠、頭痛といった症状が、40代後半から現れることがあります。更年期症状と称され、かつては女性特有のものとみられていたこれらの症状は、男性にもみられることが現代では知られるようになりました。

また、生活習慣が原因となる心筋梗塞や脳卒中は、50代は40代のおよそ2.5倍(厚生労働省「平成29年患者調査」)にもなります。筋力も50代から急激に低下しはじめ、五十肩、腰痛など、筋力低下に伴う症状が顕著になってきます。

加齢に伴い、40代が心身の「衰えを感じはじめる」時期なら、50代は、心身が「急激に衰える」時期といえます。ですから50代は、老いや病気について真剣に考えることを求められる世代でもあります。

「ああ、もう本当に若くはないのだ」と思い知らされ、「若さ」をはじめ、以前はあたりまえのように持っていたものが失われるさみしさを抱えていくのが50代といえるでしょう。

会社では、同世代のなかでもポジションが確定していきます。それを変えることは、この年代になってくると難しいというのが現在の社会状況でしょう。あとは静かに定年を迎えるか、最後にひと花咲かせるかの選択を迫られる世代でもあります。

こういうときに、うまく立ち回っている同僚や成功している学生時代の友だちを見てうらやましくなったり、ときには妬ましさを感じたりしてしまうこともあるかもしれません。

そのような自身のネガティブ感情を目の当たりにすると、そのことがまたさみしさを助長するという負のスパイラルにも陥ってしまいかねません。

無謀な脱サラをしてみたり、人によってはギャンブルに依存するようになったり、異性に溺れたりしてしまうという場合もあるでしょう。

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