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初の中台会談にシンガポールが選ばれたワケ 「細心の注意」で勝ち得た、中台双方の信頼感

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シンガポールと台湾の関係は伝統的に深いものがあったが、リー・クアンユー氏と深い友情を結んだ蒋経国と違って、その後継者の李登輝総統は、リー・クアンユー氏と民主化をめぐって口論となり、どちらも中華世界のオピニオンリーダーでありながら、その主張は平行線をたどり続けた。

1980~90年代のトップ外交が、今の時代に作用

台湾の民進党政権も、シンガポールにおける言論の規制や一党専制的な政治体制への違和感からか、「星光計画」は維持したものの、両者の関係は冷え込む形となった。

その台湾・シンガポール関係を、再び蒋経国時代の状態に戻したのは、蒋経国氏を政治の師として深く敬愛する馬英九だった。政治は人間同士が行う血の通ったゲームでああり、信頼できない相手とは大きな仕事はできない。そう考えれば、これは偶然の結果とは片付けられないだろう。

蒋経国、リー・クアンユー、鄧小平という1980~90年代のアジアの巨星たちが結んだトップ外交が、この2015年、その下の世代の政治家たちの時代に、中台トップ会談という形で実を結んだと見ることもできるだろう。

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