増殖する「リア充なのにオタク」たちの実態

スクールカーストの上位にランク?

1つ目は、「“オタク”がコミュニケーションツール化した」こと。

かつて“オタク”を自称すれば、「キモい」「暗い」といったレッテルを貼られるリスクがついて回った。しかし現在、“オタクであること”は、むしろ対人コミュニケーションを促進させる効果もある。

たとえば、オタク知識を活用すれば、比較的メジャーなアイドルやマンガについての話題で会話を弾ませることができる。飲み会の際、アイドルのライブイベントでおなじみの「コール」で場を盛り上げるオタクもおり、オタクでない人たちにも受け入れられている。

“オタク”のカジュアル化

この背景には、アニメやマンガ、アイドルが一部のマニアックな趣味ではなくなり、カジュアル化したこともあるだろう。今や大学の普通の飲み会で、『ラブライブ!』や『進撃の巨人』の話を出しても、昔ほど「引かれる」ということはないのだ。

コミュニケーション力を強めたオタクは、リア充的な活動もお手の物。こうしてリア充オタクという人種が生まれていったのである。

2つ目は、「物を買わなくても、時間を使わなくても、オタク活動ができる」ようになったこと。

たとえば、劣化なくTV放送を録画できるハードディスクレコーダーが普及している現代では、DVDやブルーレイを買わずとも高画質のアニメコレクションが可能だ。また、インターネット上には、YouTubeやニコニコ動画といった動画共有サイトがあり、違法を含む大量の映像をいつでも好きなときに見ることができる。

作品に対する細かな情報・知識の収集も、雑誌や書籍の購入に頼る必要はない。ウィキペディアやファンによるまとめサイトを利用すれば、かなり深い知識を得られる。

オタク活動に投じるべき金銭的・時間的消費が減れば、その分を交際や飲み会といったリア充活動に充てることができる。かつては難しかった、「オタク活動とリア充行動の両立」が可能になったのである。

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