増殖する「リア充なのにオタク」たちの実態 スクールカーストの上位にランク?

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事例1:都内のタレント養成所に通うAさん(20歳)
容姿端麗のAさん。正真正銘の恐るべき“ガチオタ”だ

Aさんは容姿端麗で背も高く、スタイル抜群の女性。洋服もモード系からフェミニンなものまで着こなし、インタビュー時もスカートからすらりと長い脚が伸びていた。ファッションセンスも良く、一見してモデルのよう。この夏も海に行けばナンパの嵐で、その美貌からも今現在はタレント養成所に通っている。

もちろん男性との恋愛経験も豊富。高校時代に付き合っていた彼はかなりイケメンだったため、美男美女として校内一の有名カップルだったと、彼女の友人が証言している。

ネイルのデザインは好きな男性キャラ

学生時代に海外生活をしていたこともあって、彼女の交友関係は広く海外にまで及ぶ。今でも国外の友人とは連絡を取り合っているそうだ。

しかし、彼女の手元をよく見ると、ネイルは好きな男性キャラであしらわれており、スマホのホーム画面やケースも同キャラクターのものだった。好きなアニメについて聞くと、声がワントーン上がり、話し始めると、こちらが止めない限りえんえんとし続けてしまいそうな勢い。彼女は紛れもないアニメオタクなのである。

スマホのホーム画面も、もちろん同キャラクターのものだ

彼女によれば、バイト収入のほぼ半分が、好きなアニメのグッズやゲームの購入などに消えてしまうという。グッズは、クッション、フィギュア、タオル、文具、衣服、バッグから、キャラと同じ香りのするオリジナル香水、ピアスといったマニアックなものまで幅広い。

また、アニメ専門店のアニメイトやゲームセンターには週4回のペースで通い、新商品が入荷していないかをつぶさにチェックしているという。持っていないグッズが発売されていたら、即購入。そのため、弱冠20歳にして今まで彼女がオタ活費に投資した額は、ゆうに50万円を超えている。

二次元にいたはずなのに、三次元へ飛ばされちゃった

寝る前には、クッションや等身大抱き枕に囲まれる

寝る前には好きなアニメキャラクターのクッションや等身大抱き枕に囲まれ、好きなキャラクターのボイス(音源が販売されている)を聴くのが日課。1日を終える際の、至福の時間なのだ。「運が良いと、彼に夢の中で会える」とも語っていた。かなり夢心地なコメントだが、以下、とても悲しそうにつぶやいた彼女の一言は、さらに強烈だ。

「(私は)本当は二次元にいたはずなのに、三次元へ飛ばされちゃったの」

一応説明すると、二次元とはアニメやゲームなどのフィクション世界、三次元とは現実世界のことである。外見は誰が見てもモデルのようだが、彼女の中身は正真正銘の恐るべき“ガチオタ”であった。

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