「AI vs. 人柄のよい上司」この先必要とされるのはどちらか
よくある話ですが、エース級のメンバーが「Aさんの仕事が適当すぎて、私の負担が増えている」と上司に相談したとします。上司が「まぁ、Aさんはそういう人だから上手くやってよ」と和を優先して逃げた瞬間、相談したメンバーはどう思うでしょうか。おそらく絶望し、静かに転職サイトに登録するでしょう。
「チームの和を乱さない」という言い訳で決断から逃げた結果、最も優秀な人材が流出してしまうわけです。これは組織にとって最悪の結末です。
本来なら、Aさんに対して毅然と指導する、あるいは配置転換を行うといった「痛みを伴う決断」が必要です。当然、Aさんからは嫌われるかもしれません。しかし、「誰かに嫌われること」を引き受けてでも、全体最適のために動くことこそがリーダーの役割なのです。
決断とは、トレードオフであり、何かを捨てることです。
全員にいい顔をして決断を避け続ければ、組織はいずれ腐敗します。100人いたら100人全員に好かれる選択肢など、ビジネスの現場には存在しません。ベストだと思う決断を繰り返せば、確率論的に誰かとは利害が対立し、嫌われるのです。しかし、それはリーダーとして機能している証拠でもあるのです。
「決断できない人」から、AIに仕事を奪われていく
そして、ここからがAI時代の本題です。結論から言えば、「嫌われる覚悟を持って決断できない人」から、仕事はなくなっていきます。
なぜなら、AIは計算や予測はできても、「責任ある決断」ができないからです。



















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