「AI vs. 人柄のよい上司」この先必要とされるのはどちらか
リーダーの仕事はシンプルに「求められる成果を出すこと」です。目標売上の達成や、期日通りのシステム納品といった成果を通じて事業に貢献する。そのためにチームの士気を高め、コミットメントを引き出すことは手段であって、目的ではありません。
ビジネスである以上、時には「いい人」「親しみやすい人」という仮面を捨て、シビアな判断を下さなければならない局面があります。
例えば、プロジェクトの納期が迫り、品質を守るためにどうしてもチームに残業をお願いしなければならない場面です。「今日は早く帰りたい」「プライベートを優先したい」というメンバーもいるでしょう。彼らに厳しい要求をすれば、当然ながら良い顔はされませんし、一時的に反発を買うこともあるでしょう。
それでも、プロとして成果を出すために「やるべきこと」を指示しなければなりません。これがリーダーの本質的な仕事です。誰からも嫌われていないリーダーの多くは、実は優しいのではなく、この「嫌われる覚悟」を持てていないだけというケースが少なくありません。
「決断」するリーダーは、必然的に嫌われる
成果にコミットするリーダーは、常にシビアな決断を迫られます。メンバーに一時的に嫌われても、他部署と摩擦が起きても、組織全体の成果のために突き進むこともあります。時には断固たる態度も必要です。
一方で「好かれようとするリーダー」は、無意識にこの決断を避けます。 嫌われたくないあまり、判断を曖昧にし、問題を先送りにします。仮に、明らかにパフォーマンスが低く周囲に悪影響を与えているメンバーがいても、波風を立てることを恐れて指導できません。
こうしたリーダーは、親しみやすいようでいて、実際にはチームからの信頼を静かに失っていきます。



















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