生魚売り場の焼き魚、野菜売り場のカットサラダ…スーパーの「生鮮惣菜」が展開する"最強の中食"事情
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惣菜市場はコロナ禍による特殊要因を除き、右肩上がりで拡大している(写真:sasaki106/PIXTA)
なぜスーパーの入り口に野菜があるのか。なぜ最近、ドラッグストアでも食料品を安く取り扱うところが増えているのか。なぜ「PB(プライベートブランド)」が増えているのか。
私たちの暮らしに欠かせないスーパーマーケット。コロナ禍を経て惣菜市場が拡大し、ドラッグストアが食品分野に攻勢をかけ、プライベートブランドが存在感を増す――。いま「買い物の現場」で何が起きているのか?
流通業界を長年取材してきた白鳥和生氏の『なぜ野菜売り場は入り口にあるのか スーパーマーケットで経済がわかる』より、一部抜粋・編集してご紹介します。
スーパーマーケット6つの部門
一般的なスーパーマーケットの売り場は、おおむね6つの部門に分かれている。その配置にはどのような法則があるのだろうか。
ニーズの波に乗る惣菜部門
惣菜部門は、スーパーマーケットで最も成長が著しい分野の1つだ。その背景には現代の「簡便・時短ニーズ」がある。
忙しい共働き世帯や単身世帯が増え、自宅での調理を省略したいという需要が高まった結果、重要なカテゴリーとなった。
惣菜の商品は調理済みでそのまま食べられる「即食」から、加熱や盛りつけのみで完成する「準即食」まで幅広い。また、冷凍食品やレトルト食品と異なり、家庭で手作りしたような味わいを提供できる点も特徴だ。
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