巨人の「選手名なし」ユニホーム3年。スター選手減、日替わりスタメンで「選手の名前がコールされないと、誰だか分からない」の声

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読売ジャイアンツの選手たち
巨人は2023年シーズンからNIKEがデザインした現在のユニホームに変更となった(写真:スポーツ報知/アフロ)

巨人のユニホームの背面から選手の名前がなくなって3年が経つ。「デザインがカッコいい」と好評な一方で、「選手の名前が分からない。ファンに優しいとは言えない」と選手名表記の復活を期待する声も多い。

プロ野球を取材するライターが指摘する。

「選手の名前がコールされないと、誰だか分からない」

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当記事は、AERA DIGITALの提供記事です

「年齢層によっても受け止め方が違うようです。V9の時代はユニホームに選手名が入っていなかったので、高齢者のファンは『違和感がない』という方たちが多い。

でも、50代以下のファンからはクラシックなスタイルを支持する一方で、『選手の名前がコールされないと、誰だか分からない』と戸惑う声を耳にします。

王貞治さん、長嶋茂雄さんを中心にレギュラーが固定されていたV9時代や、清原和博、松井秀喜、高橋由伸、上原浩治など球界を代表する選手たちがそろっていた90~00年代と違って、今の巨人は全国的な知名度がある選手が少ない。

ユニホームに選手名を復活して欲しいという要望は、スター選手が少ない現在のチーム状況も影響しているように感じます」

確かにV9時代は、背番号1の王、3の長嶋、7の柴田勲、8の高田繁といったスター選手たちがほぼ毎試合に出場し、試合を見続けるファンなら自然に背番号だけで名前がわかるようになった。

だが、今年の巨人の野手で、規定打席に達した野手は吉川尚輝(背番号2)、キャベッジ(背番号13)、泉口友汰(背番号35)の3人のみ。

知名度の高い坂本勇人(背番号6)、丸佳浩(背番号8)、岡本和真(背番号25)は故障や不調で欠場が多く、毎試合のようにスタメン選手が入れ替わった。

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