40歳女性は「オトナ開始」の場所に舞い戻る 恵比寿、銀座、豊洲、代々木上原を経て三茶へ
秋田の国立大学を出たのち、三軒茶屋、恵比寿、銀座に引っ越した綾。34歳のとき、外資系に転職した綾は、結婚に焦り総合商社勤務の男性と結婚し豊洲へと移り住んだものの、家事と子どもに対する価値観の違いから別居し、37歳で代々木上原に移り住む。その綾の2年後、40歳のお話。
私に向ける、その"優越感"覚えていてください
長らく私なんかの話を読んでくださってありがとうございます。23歳のとき東京に出てきてから、17年間をこの東京で過ごしてきて、40歳になりました。これを読んでくれてる方の中には、若い女性もいますよね? あなた、私のこと、どう思ってますか?
「イタい」って見下していますか? 「あんな風には、なりたくない」と反面教師にしていますか? もしくは、自分と関係ないおばさんの話を、笑っているかもしれませんね。
その感情覚えていてください。
それは、そのまま、あなたが10年後、若い子たちから向けられる感情ですから。若い女性の、年上の女性を見るときにうっすらと感じる優越感は、いずれ世代交代していくんです。部下の女の子と話すときの笑顔の奥にある、老いへの畏怖と、蔑みの感情、私はちゃんと透けて見えています。だって、もともと私の内側にあった感情ですから。
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