40歳女性は「オトナ開始」の場所に舞い戻る 恵比寿、銀座、豊洲、代々木上原を経て三茶へ
「ああはなりたくない」って強く思ったら、そうならないように、20代、30代頑張るんですよ。私は、いろいろと全力で回り道してしまったけど、そうなりたくないなら、今踏ん張るしかないんです。
"おひとりさま"宗教は30代まで
彼とは正式に離婚しました。例の妊娠させてしまった子と結婚したそうです。Facebookを時々のぞいてしまうのですが、奥さまにタグ付けされた満面の笑みの旦那の写真が上がってきます。
先日のハロウィーンはひどかったですね。かぼちゃの着ぐるみの子どもの写真ですよ(笑)「うわー。こういう女と結婚したんだ。」ってバカにしながらも、胸が少し痛みます。
彼、いい笑顔ですね……私にはあんな笑顔見せたことない。父親の顔になってます。時間は移っていくのですね。
40になって、私は"おひとりさま"に逆戻りです。
若い頃は、"おひとりさま"がクールな空気が蔓延してましたよね。おしゃれにひとり映画、ぴんと背筋を伸ばしてひとり鮨、凛とすましてひとりバーとか……「おひとりさま宗教」じみたものがあったけれど、それが出来るのは、周りが無関心で放っておいてくれるからです。
40代を超えたら、大半が既婚ですからね、マイノリティの未婚の女性は、特異な存在なんですよね。遠慮がちに好奇の視線を送ってくるのがわかります。ひどいときは、ヒソヒソ話をしていますから。
結婚していなかったら、この視線に押しつぶされて引きこもっているでしょうね(笑)だけど、一度結婚したという免罪符は、離婚直後の苦しみを耐えただけの価値があります。結婚していた、という事実は、彼女たちの想像の一歩先、斜め上をいっているわけで、そう思うと愉快ですよ。40代からのおひとりさまは、この視線を逆手にとれるだけの自信や実績があれば楽しめるはず。