出社して働く人が、なぜ「替えのきかない人材」になり始めているのか

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屋外にいるビジネスパーソン
「出社して働く人」の価値が密かに高まり始めています(写真:EKAKI/PIXTA)
「今日も家からリモートワーク。満員電車もなくて最高だ」
「転職するなら、絶対にフルリモートの会社がいい」
働き方改革やAIの普及を背景に、多くのビジネスパーソンがリモートワークを「進化した働き方」として享受している。しかし、その「快適さ」と「効率性」こそが、自らの市場価値を脅かす「最大の落とし穴」だとしたら、どうだろうか。
新刊『AI時代に仕事と呼べるもの:「あなただけ」の価値を生み出し続ける働き方』の著者・三浦慶介氏は、リモートワークが普及すればするほど、逆説的に「出社して働く人」の希少価値が高まっていると指摘する。
本記事では、同書から一部抜粋・再構成し、なぜAI時代に「出社」する人が「替えのきかない人材」になり始めているのか、その理由を解説する。

AIの脅威にさらされる「定型的な業務」

リモートワークは心地よいものです。満員電車から解放され、家事や育児やプライベートとも両立しやすくなったのはありがたいと思います。

AI時代に仕事と呼べるもの: 「あなただけ」の価値を生み出し続ける働き方
『AI時代に仕事と呼べるもの: 「あなただけ」の価値を生み出し続ける働き方』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

国土交通省の令和6年度テレワーク人口実態調査によれば、雇用型テレワーカーの割合は24.6%に達し、特に首都圏では36.8%と高い水準だそうです。フルリモートの求人には応募が殺到し、「リモート可」は今や求職者にとって重要な選択基準となっています。

しかし、こうした時代だからこそ、実は「出社して働く人」の価値が密かに高まり始めています。リモートワークが当たり前になればなるほど、オフィスに来る人の希少性が上がっているのです。多くの人が「リモートワーク=働き方の進化」と捉えていると思います。しかし、そこには見落とされている重要な事実があります。

それは、「リモートワークでできる仕事の多くが、AIで代替しやすい仕事である」ということです。

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