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出社して働く人が、なぜ「替えのきかない人材」になり始めているのか

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  • 三浦 慶介 株式会社グロースドライバー代表取締役社長
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喫煙所でなくとも、対面だからできる会話というのは非常に多いもの。そして、会議の中ではわからない情報というものも多いのです。営業職の人であれば、商談のあとの見送りの時間を使って情報を引き出したり、会食の約束を取り付けるといった経験は多いのではないでしょうか。また、上司との立ち話でたまたま知る情報といったものも多いでしょう。

オンラインの画面越しでは、こういう機微をとらえた仕事はかなり難しくなります。予定を押さえて会話することが多いため、”たまたま”知るような情報がなくなります。相手の表情が読みづらいし、周りに誰が聞いているかわからないので、微妙な話を投げかけることもしにくいです。

「社長! 専務の◯◯さんの案は、正直、選択肢にないですよね?!」

「そうだね、◯◯さんの案は現実が見えてないし魅力がないね! 他の役員には賛成しないように言っておくから、キミの案で決めにいこう!」

あくまで例ですが、こんな会話をうっかり本人に聞かれたら大変なことです。対面でこっそり話すからこそ引き出せる本音があるものです。

リモートワークによるキャリアの危機

この「対面でコミュニケーションしているか」という話は、若手にとってはより重要な話です。

仕事に慣れていない若手を教育する必要性は、AIの出現によって一気に低下しています。業務をわざわざ教えなくとも、AIのほうが圧倒的に早く、従順に仕事をこなしてくれます。

そんな世界で若手が仕事を教えてもらうには、「AIにはできない仕事ができそうか」という基準になるのは間違いありません。対面の、フィジカルなコミュニケーションで仕事を進められる人材になってほしいからこそ、企業が若手を教育する意味があるのです。

さらにいえば、教える側の上司や先輩からすれば、「教えがいがあるかどうか」も重要になります。リモートワーク中心だと、どうしても「気に入られる」「信頼される」というコミュニケーションは取れません。

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【「とりあえず顔を合わせておく」のは自分を守るためにも有効】

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