「和カフェ Tsumugi」はプロントの新業態で、日本茶、甘味、和軽食などを扱う2011年創業の和カフェブランドです。2017年に完成した「築地本願寺インフォメーションセンター(新館)」や、2020年開業のアトレ竹芝、有明ガーデンなど、新しい施設に積極的に出店し、2025年10月にオープンしたばかりのイオンモール須坂にも進出。現在は全国で19店舗を展開しています。
つまり、築地の「お寺モーニング」は、意外にも“チェーン店のモーニング”という視点でも楽しめるのです。築地本願寺ならではの、仏教の教えに基づいたストーリー性のあるメニューを、プロントのノウハウで商品化することで、行列ができる魅力的な朝食メニューが誕生したのです。
“おかゆのある朝”は贅沢の原点
筆者がTsumugiを訪れたのは、平日の朝9時30分。WEB予約でキャンセルが出たため、直前で潜り込んだ形です。少し早めに着き店頭で待機していると、9時30分ちょうどにスタッフが席に案内してくれました。内装は木の温もりを感じる造りで、テイストは和風だけど現代的でナチュラル。アールを描いた美しい木製椅子など、さりげないけれどおしゃれ。気負わないけれど、品があります。
すでに店内はにぎわっていて、スタッフが香ばしいおかゆを次々と運んでいました。店内は一面がガラス張りになっており、窓からは築地本願寺のエキゾチックな本堂と、手入れの行き届いた境内を望み、贅沢な借景となっています。
メニューが2種類だけということもあり、オペレーションもスムーズで、オーダーしてから提供までにかかった時間は5分ほど。女性グループが半数以上で、利用客は海外からの旅行客も多数、カップルや家族連れがチラホラといった感じ。日本人客の年齢層はかなり高めでした。
驚いたのは、おかゆをおかわりする人が意外と多かったこと。隣の席では80代とおぼしきご婦人が2人、おかわりを頼んでいました。2人とも健康的でおしゃれ。「まあまあお腹いっぱいになったわ」なんて笑い合う姿を横目に、「私もこんな風に歳を重ねられたら」と、元気なシニアに刺激を受ける、そんな朝です。
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