「効果が出ている企業はたった5%?」生成AIで稼ぐための3つのヒント

✎ 1〜 ✎ 12 ✎ 13 ✎ 14 ✎ 15
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

もちろん、ホワイトカラー職からブルーカラー的業務への転換には心理的ハードルがあるものです。

しかし、先ほどの北浜グローバルの例を踏まえれば、訪問営業、フィールドサービス、カスタマーサクセス、プライベートバンカー的な業務など、業界を超えて「人の関与が価値を生む領域」に、まだ多くのビジネスチャンスがあるはずです。

経営者こそ「経験から学ぶ」姿勢を

AI導入の成功には、経営層のコミットメントが不可欠といわれます。

「トップがリーダーシップを発揮し、生成AIを経営課題に据える「CAIO(最高AI責任者)を設置せよ」といった提言は確かに増えています。

CAIO設置、AI専門組織の創設、AI人材の増員、Difyなどの生成AIツールを使える社員の拡大──これらはいずれも正しい方向性です。

しかし、それらは「目的」ではなく「手段」にすぎません。

経営トップが示すべきは、「AIで何を実現し、どう変わるのか」という明確な目的です。

「業務効率化だけで本当にいいのか」「新規事業による成長も視野に入れるべきではないか」──これが本質的な問いです。

DXブームの際、多くの企業が巨額のデジタル投資を行いましたが、「X(トランスフォーメーション)」を実現できた企業はどれほどあったでしょうか。

「同じことを繰り返して違う結果を期待するのは狂気だ」と言われます。

生成AIの波に乗る前に、DXで得た経験を振り返り、AI導入の「目的」を再考することが、いま最も重要だと考えます。

大野 隆司 経営コンサルタント、ジャパン・マネジメント・コンサルタンシー・グループ合同会社代表

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおの りゅうじ / Ryuji Ono

1986年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。アンダーセン・コンサルティングを皮切りに戦略系、デジタル・IT系、フィナンシャル・アドバイザリー系と複数の外資系コンサルティング会社にて数多くの案件を遂行。ローランド・ベルガー、KPMG FASなどでパートナーを務め2019年独立。現在はDX、イノベーション創発などのテーマにおいて、約70名の独立コンサルタントとともにチームを組成して企業支援を行う。湯河原在住。週末は自宅でドックカフェを開く。愛犬飼育管理士、わな猟狩猟免状を保有。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事