【採点表つき】トランプ米大統領が天皇陛下との会見で見せた"敬意"と"マナー違反" 専門家が「やめてほしかった」と語る行為は…

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天皇陛下と握手をするトランプ米大統領
天皇陛下と握手をするトランプ米大統領(代表撮影/ロイター/アフロ)

10月27日、トランプ米大統領が来日し、天皇陛下との会見に臨んだ。

2019年5月に国賓として初めて陛下と対面した際は、トランプ大統領にしては珍しくジャケットの前ボタンを留めている姿などが「陛下への敬意の表れ」として注目された。

二度目の会見となる今回は、トランプ大統領の振る舞いはどのようなものだったのか。プロトコール(国際儀礼)の専門家に行動やしぐさの一つひとつを分析、採点してもらった。

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当記事は、AERA DIGITALの提供記事です

27日の午後6時半過ぎ、トランプ大統領は皇居・御所に車で到着し、玄関前で天皇陛下から出迎えを受けた。

国際プロトコール・マナーアカデミーICPAの創立学院長で、外交マナーなどを専門とする白羽セシリア美麗氏によると、トランプ大統領は車から降りた直後から、陛下への敬意と友好を示す「サイン」をいくつも示していたという。

「大統領は陛下の姿を見るとすぐ、両手を広げる動作をしました。これは米国では一般的なボディーランゲージで、自分の体を全部見せることで友好の気持ちを表しています。

ジャケットの前ボタンが開いたままだったのはマナーとしては気になりますが、何度か留めようとするしぐさが見受けられました。

おそらく、まさか陛下が玄関までお出ましになるとは予想しておらず、慌てたことで留め損ねたのでしょう」

“トランプ・シェイク”とは打って変わり…

そして白羽氏が最も注目したのは、握手のシーンだ。トランプ大統領は自らの強さを示すために握手で心理的操作をする傾向があり、相手の手をがっしりとつかむ“トランプ・シェイク”で知られる。

17年の日米首脳会談で、トランプ大統領は安倍晋三元首相の手をぐいっと引き寄せるような力のこもった握手を19秒間行い、安倍元首相は驚いたような苦笑いを浮かべていた。

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