東大合格者が紹介!子どもに「勉強なんてなんの役に立つの?」と言われたらおすすめしたい本5冊

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
5. 『地政学が最強の教養である』
地政学が最強の教養である “圧倒的教養”が身につく、たった1つの学問
『地政学が最強の教養である “圧倒的教養”が身につく、たった1つの学問』(SBクリエイティブ)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

最後は、中高生のなかで、「社会の勉強なんて、暗記ばかりでつまらない」と感じている子どもに読ませたい一冊です。『地政学が最強の教養である』は、「なぜこの国とこの国が対立しているのか」「なぜ戦争は起こるのか」といった“リアルな社会の構造”を解き明かしてくれます。

社会の教科書で学ぶことは、世界のニュースを理解するための前提知識です。為替の変動も、資源の争いも、歴史や地理の知識があって初めて「なぜ」が見えてくるものです。この本は、社会の勉強が単なる暗記ではなく、“世の中を生きる力”になることを体感させてくれる一冊になっています。

また、地理学だけではなく、歴史的な背景も踏まえた上での知識を教えてくれるというのもこの本が面白いポイントです。「過去の出来事から考えると、今後こうなっていく可能性が高い」というような、歴史を踏まえた未来の予測の立て方を教えてくれて、これからのニュースを読み解く上でいかに歴史の勉強が必要なのかを教えてくれる一冊です。

勉強とは生きる力を育てるもの

言うまでもなく、勉強の意味とは、「テストで点を取ること」ではなく「自分の頭で考える力を鍛えること」だと言えるでしょう。

ですから、子どもが「勉強なんて意味ない」と言うとき、それは“目に見える成果”しか勉強の価値として感じられていないからそういう発言をしている可能性が高いわけです。けれど、社会に出てから求められるのは、正解を覚える力ではなく、「考える力」「整理する力」「仮説を立てる力」ですよね。

今回紹介した5冊は、その“見えにくい学力”を、社会の文脈からわかりやすく示してくれます。親子で一緒に読むことで、「勉強とは生きる力を育てるものだ」という原点に気づけるはずです。ぜひ読んでみてください。

西岡 壱誠 ドラゴン桜2編集担当

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事