ミス立命館"優勝"も芸能界オファーを「全部断った」 "涙が出るほどつらかったレッスン"乗り越え「ミスコンとミスオブミス2冠」に輝いた彼女の半生

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2016年のミスキャンパス立命館と、2017年のMiss of Miss Campus Queen Contestでグランプリを獲得した松田有紗さん(筆者撮影)
かつて“大学の顔”として注目を集めていたミスコンが、近年「冬の時代」を迎えている。
長時間のライブ配信やSNS運用など、出場者には高い自己プロデュース力が求められ、スポンサー離れから運営する学生団体も疲弊している。ただ、その一方で、真剣に向き合い、努力してきた出場者がいるのも事実だ。
本連載では、そんなミスコンに出場した女性たちが、数年後の社会人として今どう生きているのかを取材。ミスコンに出た経験は、その後のキャリアや人間関係にどんな影響を与えたのか。その肩書とどう付き合ってきたか──「ミスコン以後」の現実を見つめていく。

大学ミスコンは時代に合わせて形態や趣旨を変えながら、今日まで生き残り続けている。

そんななかでも、大学ミスコンが「ふつうの大学生が有名になるための登竜門」としての役割を果たしていることは、今も昔も変わらない事実だ。

しかしながら、大学ミスコンに出場した人全員が、その知名度を生かした選択をするわけではない。大多数は一般企業に就職して、表舞台からは姿を消す。

では、そんな彼女たちは社会に出てから、どのような人生を歩んでいるのだろうか。もっと言えば、果たしてミスコンの経験は就活や仕事に生きているのだろうか?

今回は、2016年のミスキャンパス立命館(通称:ミス立命館)と2017年のMiss of Miss Campus Queen Contest(通称:ミスオブミス)でグランプリを獲得し、現在はピラティスのインストラクターをしている松田有紗さんに話を聞いた。

長く続けてきたバレエに終わりが訪れた

京都府出身の松田さんは中学受験で立命館の附属校に入学し、高校、大学もそのまま立命館へと進んだ。

傍から見れば順調な経歴だが、大学生になった松田さんは大きな壁に直面していた。

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