日本初開催の"静寂の五輪"デフリンピックが実はスゴい! 観戦無料で日本の金メダル候補が多数、協賛には大手企業がズラリ…知られざる「全貌」

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「まずは、前大会の陸上競技男子100mで金メダルに輝いた佐々木琢磨選手です。オリンピック、パラリンピックも含め、男子100mで金メダルを取った選手は彼しかいません。仙台大学で職員をしている選手なんですが、ぜひ連覇を期待したいです。

佐々木選手は4×100mリレーにも出場します。同種目は前々回大会でも金メダルでした。聞こえにくいデフの選手のバトンパスは、“はい!”といった声に頼りません。練習を重ねた“あうんの呼吸”による美しいバトンパスにも注目していただきたいです」

ハンマー投げや円盤投げ、水泳は特に期待大

ハンマー投げは、実はデフでは日本のお家芸なのだという。

「昨年の(デフの)世界選手権では、石田孝正選手が金、森本真敏選手が銀、遠山莉生選手が銅と表彰台を独占しています。石田選手は前大会の金メダリストです。森本選手は世界デフ記録を保持するベテラン。遠山選手は大学生で伸び盛り。勢いがあり、5月に行われた代表最終選考会では優勝しています。日本3選手による金メダル争いにワクワクします」

デフの選手でありながら一般の国際大会でも活躍しているのが、円盤投げの湯上剛輝選手。

「前々大会の銀メダリストで、9月に行われた東京世界陸上にも出場しています。自己ベストの64m48はデフの世界記録であり、(デフに限らない)日本記録でもあります。彼はオリンピックへの出場も目指しています」

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