「見た目は良いのに…」良縁に恵まれない婚活女子のリアル――"外見や年齢よりも大事なもの"に気づかない人の〈お見合い→失敗〉の無限ループ

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まゆに悪気はない。「恋愛は男性がリードするもの」「女性から積極的にいくのは恥ずかしい」と思い込んでいるのだ。

だが、現代の婚活市場において仮交際のときには、男女ともに複数の出会いが並行して進んでいるケースが多い。そんななかで“誘われ待ち”の姿勢でいれば、他の積極的な女性にチャンスを譲ってしまうことになる。

なせ受け身型なのか? その背景には、“自分から動いて拒絶されるのが怖い”という気持ちが働いている場合が多い。だからこそ、“相手が来たら応える”という安全な立ち位置に自分を置いている。

しかし、その姿勢が関係を深める機会を奪っている。

婚活は、相手から選ばれるのを待っていたら良縁を逃す。自らも“選び、動く”ことで初めて、対等な関係が築かれる。まゆのように“受け身”の女性は、自分からも動くことを身につけないと、結婚という“ご縁”を引き寄せられない。

良縁を遠ざけているものとは…

婚活の現場で多くの女性と向き合ってきた筆者が感じるのは、結婚を遠ざけているのは“外見”や“年齢”ではなく、“独自の考え方”や“こだわり”だということだ。

みさきのように「正しさ」を軸に相手を評価するタイプは、無意識のうちに“減点婚活”をしてしまう。さなえのように「理想条件」に縛られるタイプは、“本質的な魅力”を見落とす。また、まゆのように「誘われ待ち」にとどまるタイプは、“安心”を選ぶあまり、チャンスを逃してしまう。

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3人に共通しているのは、“自分の価値観を中心に世界を見ている”という点だ。“自分の考え方が正しい”という前提のままでは、これからの人生をともに歩むパートナーを見つけることはできない。

結婚は正しさを競う関係ではなく、心地よさを育てていく関係だ。完璧であろうとせず、理想を手放し、心を柔らかくして、積極的に動く。
その心の柔軟さと余裕と行動力こそが、良縁を引き寄せる最大の力になるのだ。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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