まゆに悪気はない。「恋愛は男性がリードするもの」「女性から積極的にいくのは恥ずかしい」と思い込んでいるのだ。
だが、現代の婚活市場において仮交際のときには、男女ともに複数の出会いが並行して進んでいるケースが多い。そんななかで“誘われ待ち”の姿勢でいれば、他の積極的な女性にチャンスを譲ってしまうことになる。
なせ受け身型なのか? その背景には、“自分から動いて拒絶されるのが怖い”という気持ちが働いている場合が多い。だからこそ、“相手が来たら応える”という安全な立ち位置に自分を置いている。
しかし、その姿勢が関係を深める機会を奪っている。
婚活は、相手から選ばれるのを待っていたら良縁を逃す。自らも“選び、動く”ことで初めて、対等な関係が築かれる。まゆのように“受け身”の女性は、自分からも動くことを身につけないと、結婚という“ご縁”を引き寄せられない。
良縁を遠ざけているものとは…
婚活の現場で多くの女性と向き合ってきた筆者が感じるのは、結婚を遠ざけているのは“外見”や“年齢”ではなく、“独自の考え方”や“こだわり”だということだ。
みさきのように「正しさ」を軸に相手を評価するタイプは、無意識のうちに“減点婚活”をしてしまう。さなえのように「理想条件」に縛られるタイプは、“本質的な魅力”を見落とす。また、まゆのように「誘われ待ち」にとどまるタイプは、“安心”を選ぶあまり、チャンスを逃してしまう。
3人に共通しているのは、“自分の価値観を中心に世界を見ている”という点だ。“自分の考え方が正しい”という前提のままでは、これからの人生をともに歩むパートナーを見つけることはできない。
結婚は正しさを競う関係ではなく、心地よさを育てていく関係だ。完璧であろうとせず、理想を手放し、心を柔らかくして、積極的に動く。 その心の柔軟さと余裕と行動力こそが、良縁を引き寄せる最大の力になるのだ。
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