肌寒い季節に通勤スニーカーがなぜか「ダサく見える」理由…通年OKだからと油断すると陥る"落とし穴"

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革靴に近い縦横比のビジネススニーカー(写真:筆者撮影)

たとえばスニーカーの縫製によるステッチ幅や、細かく分割された補強パーツによって、視線が散らかるとも言い換えられますが、この状態を私は「ビジュアル情報量の過多」と呼んでいます。

「素材は合っているのに、なぜか着こなしに合わない」という通勤スニーカーの盲点とも言えます。つまり、アッパー部分の縫い目やパーツの継ぎ目が少なく、面の連続性があるほど、重厚感あるビジネスファッションに合わせやすいのです。

次にフォルムについては、先程お伝えしたように、ボリューム感よりも縦横比を意識しましょう。たとえボリュームがあったとしても、革靴ライクな縦横比ならば、上品に見えるものです。

ローファーの木型を用いたスニーカー(写真:筆者撮影)

秋冬の通勤スニーカーが野暮ったく見える理由

また色については、秋冬オフィスカジュアルの場合、全身に濃色面積が増えることを考慮する必要があります。たとえば全身が暗い場合、足元の白スニーカーがアクセントになりますし、逆にクリーム系の明るいニットを挿す場合、白スニーカーは合わせづらいのです。その理由は、春夏と秋冬における生地の密度が関係しています。

服の生地感が軽量な春夏は、白いビジネスTシャツと白スニーカーが喧嘩することはありません。というのもダークカラーのジャケットやスラックスも、秋冬ほど生地の密度がないため、抜け感があるからです。

濃色コーデのアクセントになる白スニーカー(写真:筆者撮影)

要するに、春夏の白スニーカーは全身の抜けのおかげで、全身に馴染みやすいということ。ところが秋冬は、生地の密度が濃くなるため、春夏と同じ配色でも印象は同一ではないと言えるのです。

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