肌寒い季節に通勤スニーカーがなぜか「ダサく見える」理由…通年OKだからと油断すると陥る"落とし穴"

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これが気温の変化とともに、通勤スニーカーがパッとしなくなる原因だと捉えています。たとえ本革のスニーカーであったとしても、スニーカー選びにおける他の視点を見逃してしまうと、秋冬の重厚感に耐えられません。そこで「革靴と通勤スニーカーの縦横比」について考えてみましょう。

スニーカーを革靴に履き替えただけで、全身の印象がぐっと引き締まる経験をお持ちの方も多いでしょう。これは革靴にドレス感があるとも言えますが、靴の縦横比と服のドレス感が一致していると言い換え可能です。

スポーツ系スニーカーは、走行時の安定性を優先しているため、着地面積を広くとるべく靴のフォルムが横方向へ広がっています。視覚的には「横に膨らむ=カジュアル寄り」に見えやすい構造。一方の革靴は、かかとからつま先へ体重移動する歩行時の推進力をサポートする構造の名残から、つま先方向へ重心が流れる縦の流れを持っています。

横幅が広くなりやすいスポーツ系スニーカー(写真:筆者撮影)

つまり靴の木型が革靴同様の縦横比ならば、ボリューム感があったとしても秋冬オフィスカジュアルの重厚感を邪魔しません。これが革靴ライクなスニーカーが通勤仕様として成立しやすい理由ですが、なかには縦横比がOKなのに、パッとしないケースもあります。そこで通勤スニーカー選びに必須となる、3つの視点を言語化します。

秋冬の通勤スニーカーで押さえるべき3つのポイント

ポイントは「素材」「フォルム」「色」の3点ですが、とくに誤解されやすいのは「どんな素材か」ではなく、「どんな見え方か」ということ。ここを理解すると、店頭での選び方が簡単になります。

まず素材については本革は好ましいのですが、ビジュアルの情報量について検討が必要です。同じ素材であったとしても、デザインや加工次第で、見え方は変わるもの。

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