《「韓国人観光客」が長野・諏訪地域に殺到?》 映画『盤上の向日葵』の撮影地が「最近、国際的に注目されている」ワケ

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さらに旧街道を進むと、諏訪湖に差し掛かります。『盤上の向日葵』でも、諏訪湖は「桂介」が辿ってきた原風景としてたびたび登場します。

湖畔には、桜や、かりんの木が並木として植えられ、それぞれの季節を楽しませてくれます。

夏には「諏訪湖祭湖上花火大会」が開催され、これから冬になると、湖面が結氷する「御神渡り」という現象が起こり、ワカサギ釣りが楽しめるなど、季節の折々でさまざまなイベントがあります。

諏訪湖のほとり、JR上諏訪駅近くに広がる「上諏訪温泉」は、温泉の多い信州でも特に湯量豊富な温泉地として有名です。湖畔に噴き出す間欠泉でも知られており、湖のほとりには「諏訪湖間欠泉センター」があります。

諏訪湖
真冬の諏訪湖で見られる「御神渡り」(写真:Jimmy/PIXTA)
間欠泉センター
「諏訪湖間欠泉センター」の間欠泉は、1983年の噴出当初は高さ50mまで自噴し、世界第2位の高さとうたわれていたそうです(筆者撮影)

「千人風呂」で有名な施設で撮影されたのは…

その温泉街の中でひときわ目を引く、歴史ある温泉施設「片倉館」でも『盤上の向日葵』の撮影が行われました。

片倉館は、かつて絹製品の製造で財を成し、「シルクエンペラー」と呼ばれた片倉財閥によって、地域貢献を目的に1928年(昭和3年)に建てられた施設。現在でも営業しており、その特徴的な建築物は、国の重要文化財に指定されています。

メインとなる1階の浴場は「千人風呂」と呼ばれており、浴槽の水深は1.1mと深め。立てば最大で100人が同時に入浴できるとも言われています。ステンドグラスからの光が映える設計となっていて、大正ロマンを感じるレトロな雰囲気が情緒を感じます。

片倉館
国の重要文化財に指定されている「片倉館」(写真:ふるさと探訪倶楽部/PIXTA)
片倉館
洋風な造りで大きな浴槽がある「千人風呂」(写真:片倉館公式サイトより)
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