江戸時代には「五街道」と呼ばれた「中山道」と「甲州道中」は、江戸を出て2つのルートをたどり、そのルートが再び出会う交通の要衝が、下諏訪宿(下諏訪町)です。
筆者は以前、この旧甲州道中を東京から下諏訪まで(数回に分けて)完歩したことがありますが、下諏訪まではこの諏訪地域を縦断するような形でつながっています。
茅野市から蓼科方面に向かい、標高1500mとのところにある「御射鹿池(みしゃかいけ)」は、東山魁夷の絵画『緑響く』のモチーフとなり、『盤上の向日葵』にも出演する土屋太鳳さん主演の映画『orange-オレンジ-』(2015年)でも、重要なシーンで登場しました。
紅葉の名所としても知られており、これからの季節が楽しみな場所です。
信州ならではの「味噌工場」でも撮影
諏訪地域といえば、全国的に知られた信州味噌の産地。茅野市から諏訪市にかけての旧街道付近にも、多くの古い味噌蔵や製造工場があります。
そんな中でも諏訪市の中心地に位置する「タケヤ味噌」の工場敷地内では、『盤上の向日葵』のとある重要なシーンが撮影されました。
普段、工場見学は行っていませんが、11月7日から12月21日まで、味噌づくりの見学が可能な「タケヤ味噌会館」で、『盤上の向日葵』の小道具やパネルを展示しているとのことです。
また、旧街道の上諏訪宿近くには、日本酒の「眞澄」で有名な「宮坂醸造」をはじめ、古い酒蔵が立ち並んでいて、風情を感じます。


















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