「寒暖差の大きいシーズン」自律神経を整えるすごい習慣→一日の冷えをとり、座りっぱなしの姿勢などで滞った血流を改善する方法

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そこで起床後におすすめしたいのが、コップ一杯の常温の白湯(さゆ)を飲むことです。できれば10分くらいかけて、ゆっくり飲みましょう。

朝、白湯を飲むメリット5選

朝に白湯を飲むことのメリットはたくさんあります。

①自律神経のスイッチがうまく切り替えられる

自律神経は大きな変化を苦手とします。「眠りから覚める」ということは、自律神経にとっては大きな変化となります。寝起きにダッシュをしているような感覚です。

そのため、ゆっくり時間をかけて心身を目覚めさせることで、自律神経にかかる負担を減らすことができます。

②胃腸の動きを活発にする効果

寝起きの時点では、体内は脱水だけでなく冷えている状態でもあります。白湯を飲むことで内臓を目覚めさせ、食欲が出たり、消化機能が高まったりします。

③便秘解消効果

胃だけでなく、腸の動きも活性化されます。また、水分を補給することで身体が潤うと便にも水分が行き届いて柔らかくなるため、排便習慣が整うようになります。

④デトックス効果

水には、体内で作られた老廃物を排出するはたらきがあります。水分補給がなされると、血液やリンパの流れが良くなり、むくみの解消にもなるでしょう。そして、白湯は温かい飲み物なので、体内が温まることによりさらに血行が良くなるため、デトックス効果も高まります。

⑤基礎代謝をアップさせる効果

内臓温度が1℃上がると、基礎代謝が10~20%よくなります。朝に白湯を飲むと、身体全体を温めることができます。代謝が上がれば身体全体のはたらきが良くなります。

白湯の作り方は以下の通りです。

① やかんに水を入れて、強火で沸騰させます(水道水を使用する場合、残留塩素やトリハロメタンを除去できます)。
② 沸騰したら弱火にして、やかんのふたを外します。
③ そのまま10~15分ほど弱火にかけてから火を止めます。
④ やかんのお湯をマグカップに注いで、50℃以下になったら完成です。飲める温度は人によって異なりますので、調整をしましょう。

簡単に電子レンジで作る場合は、200mlの水をマグカップに入れ、500~600Wで2分くらい温めてください。毎朝の習慣にできるとよいですね。

久手堅 司 せたがや内科・神経内科クリニック院長

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くでけん・つかさ / Tsukasa Kudeken

医学博士。気圧予報・体調管理アプリ「頭痛ーる」アドバイザー医師。
「自律神経失調症外来」「気象病・天気病外来」などの患者のニーズに応えた特殊外来を立ち上げ、7000名を超える患者を診察。わかりやすい解説がSNSやメディアで話題を呼んでいる。
著書に『気象病ハンドブック── 低気圧不調が和らぐヒントとセルフケア』(誠文堂新光社)、『不調がデフォな私たちの背骨リセット』(主婦と生活社)、監修書に『面白いほどわかる自律神経の新常識』『毎日がラクになる! 自律神経が整う本』(以上、宝島社)などがある。

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