「絶対増えてるでしょ…」「子猫サイズになってる」 歌舞伎町の《大量ネズミ》 新宿区は1229万円かけて対策も…"恐ろしい現実"

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「コロナ禍で人手が減っている間にネズミが繁殖していったのが1つ。もう1つは、一部の事業者がずさんな出し方をしていたゴミが餌場になり、増えていったと思われます。ゴミ集積所に大量のネズミが群がる様子をユーチューバーが動画にしたことで、(歌舞伎町のネズミはヤバいと)一気に広まりました」

まち美化係としても、以前からネズミが多いと感じていたため、この機に対策に乗り出したという。

ちなみに一般的には、ネズミはゴミとして出される廃棄食材や残飯などを食べるので、コロナで飲食店が休業・時短営業になるとゴミも減り、エサがなく弱ってしまうか、新たな餌場を探して別の場所へ移動する傾向がある。

しかし、そこは歌舞伎町。膨大な数の飲食店が密集し、コロナ禍でも営業している店があったため、エサには困らず増えていったと推察される。

まち美化係が行った主な対策は、「歌舞伎町の約200カ所に毒エサを設置」「ゴミ箱を蓋つきに変更・ゴミ出しルールの徹底」。ネズミを根絶するのは現実的でないため、「歌舞伎町の人たちが安心して過ごせるような状態」を目標にした。

その結果、ビルの管理者などから「目に見えて減った」という声が届いたほか、担当者自身も「街から獣の臭いが減った」と感じているという。

「毒エサ作戦」1年目で減ったと思ったが…

まち美化係から引き継ぎ、2年目からネズミ対策を行っている、新宿保健所衛生課の担当者も取材に応じてくれた。

歌舞伎町は、南側の1丁目と、北側の2丁目に大きくわかれている。担当者によると、飲食店の多い1丁目では、1年目に行った毒エサの設置によってかなりネズミが減ったという。だが、2年目にも同じ場所に、同じ数の毒エサを設置したところ、食べられた量は1年目とほぼ同じだった。

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