3度の結婚で「娘に2000万円仕送り、前妻に財産半分と生活費」→それでも「1人はつらいから彼女欲しい」57歳の思考

✎ 1〜 ✎ 302 ✎ 303 ✎ 304 ✎ 305
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「アメリカかぶれの両親のもとで育ったので、ピザやミートローフが大好き。ジャンクフードは嫌いという人とは一緒に住めません。外食は日常で、酒を飲んで歌います。自炊が基本のビーガンなどとは絶対に無理ですね」

3人目の結婚相手とは“ルームメイト”のような関係

付き合っているだけでは責任が取れないという理由で芳美さんと結婚した恒弘さん。ちなみに、前の妻であるソヨンさんには財産の半分以上を渡し、現在もその生活費を払い続けている。

この連載の一覧はこちら

芳美さんは経済的にも精神的にも完全に自立していて、生活パターンが異なる恒弘さんとは寝室を別にすることを宣言。ルームメイトみたいな共同生活だと恒弘さんは笑う。

「コロナ真っ盛りのときに結婚したので、2人でいる時間は長かったです。僕は好きな飲食店を利用して支えることに必死だったので、よく2人で外食をしたり旅行をしたりしていました。でも、コロナ禍以降は僕が勝手に飲み歩くことが増え、1週間のうちに1時間しか顔を合わせなかったこともあります。『ルームメイト以下ね』と彼女から言われてさすがに反省しました。今は2週間に1回は2人で外食をすることにしています」

一回り上の兄がいるなど「圧倒的な末っ子」だという芳美さんは、年上の男性との忌憚のないコミュニケーションに慣れているのかもしれない。子どもは望まず、犬を飼いたいと言い出した。

「僕はネコ派なのですが、犬も飼ってみたらかわいいですね。帰宅後の夜中に2人で散歩をするのが習慣になりました。彼女は海外出張も多いので、そのときは僕が犬の世話を全部します。犬がいなければ別居婚になっていたかもしれません。犬はかすがい、ですね」

ソヨンさんとの間にできた一人娘とは「ときどき一緒に旅行をした」と懐かしそうに語る恒弘さん。その娘も大学を卒業し、アメリカでコンサルティング会社に就職して、早くもバリバリ稼いでいるらしい。恒弘さんの出番はもうない。

「家に帰らずに済んだおかげで仕事に集中できて、(社会的に成功した)今の僕がいます。でも、一度は子育てをしてみたい気持ちはありますよ。今からだと、子どもが成人する頃に僕は80歳。無理かなあ」

あくまでも明るくエネルギッシュな恒弘さん。5年後ぐらいに再会したら、また別の家庭を築いているかもしれない。

本連載に登場してくださる、ご夫婦のうちどちらかが35歳以上で結婚した「晩婚さん」を募集しております(ご結婚5年目ぐらいまで)。事実婚や同性婚の方も歓迎いたします。お申し込みはこちらのフォームよりお願いします。
大宮 冬洋 ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事