朝ドラ『ばけばけ』と『VIVANT』の"意外な共通点" 小泉八雲が暮らした、ドラマの舞台地《島根》を歩いてわかったこと

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“『VIVANT』のふるさと”ということで、島根県ではロケ地巡りツアーの企画をはじめ、さまざまなPRが行われていました。続編の放送に向けて、再び島根県が盛り上がることを期待しています。

島根
前述の島根県庁も『VIVANT』に登場しました(筆者撮影)

さて、松江城から島根県庁を通って南下すると、宍道湖(しんじこ)と大橋川がつながる場所に1972年開通の「宍道湖大橋」があります。

そこから望める宍道湖は、「夕日の名所」。特に宍道湖の唯一の中の島である「嫁ヶ島」をバックにした夕日とのコントラストは、「日本夕日百選」にも選定され、宍道湖を象徴する光景となっています。

宍道湖畔にある島根県立美術館の近く、湖の中に建つ「袖師(そでし)地蔵」から嫁ヶ島の絶景を望めるあたりでは、『ばけばけ』の撮影も行われました。

宍道湖
「嫁ヶ島」をバックに、「袖師地蔵」越しに望む宍道湖の夕日(写真:takapon/PIXTA)

「宍道湖名物」が『ばけばけ』効果で人気

そして宍道湖の名物といえば「しじみ」です。しじみ漁の船が浮かぶ様子は、宍道湖ならではの風景となっています。

しじみには、「オルニチン」が豊富に含まれていて、疲労回復の効果があることでも有名。特に、淡水と海水が混じり合う宍道湖のしじみは、その独特な生育環境から、旨味が凝縮された風味が特徴で、しじみの味噌汁は郷土を代表するグルメとなっています。

『ばけばけ』でもたびたび登場していることで、地元の食堂では、早くも大変な人気になっているとのことです。

宍道湖に面している温泉街が「松江しんじ湖温泉」で、ここから、2010年公開の映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』にも登場した「一畑電車」(通称:バタデン)が発着しています。

始発の松江しんじ湖温泉駅には、今でもロケ地の垂れ幕が設置されていて、当時の賑わいを今に残しています。

宍道湖
抜けるような景色が気持ちいい、昼間の「宍道湖」。その広さは 7910haを有し、国内7番目の面積だそうです(筆者撮影)
島根
「松江しんじ湖温泉駅」では『RAILWAYS』の巨大垂れ幕がお出迎え(筆者撮影)
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