40歳を超えた大人がもっと「本気で遊ぶべき」理由、《休日にテレビやスマホを見て余計に疲れてしまう…》悪循環を断つ留意点と上手に遊ぶコツ

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そして皆がやらなければいけないことである以上、諸先輩方の姿や軌跡、前例が数多く存在し、そういった存在がこれからの世代にとってのお手本や道標にもなる。

ところが、遊びとなるとそうはいかない。

なにせ「やらなくても良いのにわざわざやる」ものだから、前例やお手本が少ないということもあるし、選択肢が無限にある中で、まさに個々人の好みも絡んでくるので、決して誰かの真似をすれば良いというものでもないからだ。

「遊び」にはクリエイティブさが求められる

言い換えるなら、遊ぶことにはクリエイティブさが求められるのだ。自分自身の性格や嗜好を含め、自分自身を良く理解したうえでクリエイティブな思考をもって遊ぶテーマや趣味の対象を吟味しなければいけない。

そういった行為や思考を面倒くさがってやらない人も多いだろうし、反対に、人の物真似であれこれと手を出してはどれも長続きしない、という人も多いことだろう。

しかしながら、こと40歳以上のビジネスパーソンはもっと本気で遊ぶべきなのだ。40歳にもなれば、恐らく仕事やキャリアにおいてはそれなりの経験と実績を積んできており、職業人としてのアイデンティティもそれなりに確立されていることだろう(というより、そういった状態にあることが遊ぶことの前提条件になる)。

その一方で、1人の大人としての自分を考えた際に、職業人としてだけではなく、一個人としての人生の充実やアイデンティティの確立も、退職後を含めたその後の人生を考えた際に重要になってくる。

もちろん遊びを通じた人生の充実が仕事や生活そのものへの活力へとつながったり、遊びや趣味の世界を通じた人間味や人間力の成長が仕事や生活にプラスの影響を及ぼすということは言うまでもない。

「休日をダラダラと惰性で過ごすと余計に疲れる」という経験がある人は多いだろう。スマホやテレビに目をむけて大半を過ごし、毎週末が同じ行動で過ぎていく。平日も、ループ物の映画宜しく仕事中心の同じような日常で、気が付けば歳だけとっていた、なんてことにもなりかねない。

それが、休日に楽しみが待っていると思えれば仕事にも生活にもメリハリが出るし、仕事を離れた人間関係の構築や、仕事以外の世界観との触れ合いが、自分自身の人としての成長にもつながるハズだ。

大人には、さまざまな経験を通じて知識も経験もあり、そしてなにより子供より資金力もあるだろうから、本来はもっと遊びの幅が広がって当然なのだ。本気で仕事をし、本気で遊ぶ。そしてそれがヒトとしての成長や人生の充実につながる。

とは言え、大人が遊ぶことを考える際には、学生などとは異なりいくつかの留意点がある。

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