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「今年こそ新規事業!」成功させたい人が知っておくべき"本質"【専門家が解説】

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  • 麻生 要一 『新規事業の経営論』著者・アルファドライブ代表取締役社長兼CEO
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社員のWILLが偶然会社の戦略と一致するのを“祈る”必要はありません。

『新規事業の経営論』でも強調した通り、この“ズレ”の問題には明確な処方箋があります。

それが「ハンティング・ゾーン」という概念です。

祈りの経営をやめるための方法

ハンティング・ゾーンとは、『コーポレート・エクスプローラー――新規事業の探索と組織変革をリードし、「両利きの経営」を実現する4つの原則』(アンドリュー・J・M・ビンス、チャールズ・A・オライリー、マイケル・L・タッシュマン著)という書籍の中で、次のように定義された概念です。

【ハンティング・ゾーン】

主に探索的な活動(Exploration)において、新規事業やイノベーションを生み出すために企業が重点的に狙うべき事業領域や市場セグメントのこと。
企業が既存事業の延長では捉えきれない、成長性や変革の可能性が高い領域を探索するために、戦略的に狙いを定める「狩猟の場」である。
「社会全体の潮流」「自社の資産または優位性」「顧客を惹きつける課題」「市場拡大度」の4つが重なるところと定義される。
新規事業に取り組むあたり優先的に取り組むべきとされる領域。


 簡単にいうと、企業が探索すべき重点領域を示す枠組みのことですが、これを新規事業開発に適用すると、WILLと戦略の重なりを自然に生み出せる構造になります。

ここで重要なのは、社員の自由度を奪うことではありません。

むしろ、WILLが火を噴く“自由な挑戦”を維持しながら、企業として意味のある方向へエネルギーを導く“のりしろ”をつくる仕組みです。

フリーテーマの上位に「戦略テーマ」を置くことで、自由と整合性を両立できる。

その結果、「個人としては正しいが会社として育てにくい新規事業」が減り、「企業の未来を切り拓く新規事業」が生まれていきます。

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【仕事始めに立ち返るべき原点】

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