前作から一貫して述べている通り、新規事業はWILL──個人の原体験に基づく強い内発的動機──からしか始まりません。
実際に、新規事業チームが数々の壁を突破しながら事業を立ち上げていく姿は、このWILLドリブンの力によって支えられています。
しかし、このWILLには避けられない弱点があります。
それは、企業の中長期戦略と「ズレる」可能性が必ず発生するという点です。
なぜWILLドリブンは「ズレ」を生むのか
フリーテーマで新規事業募集を行うと、自由度が高く情熱的な案が集まります。なかには会社の戦略と驚くほど一致するテーマもありますが、それは“たまたま”です。
一方で、「会社の方向性とのりしろがないのに、アクセラレーションによってそこそこ大きくなってしまう新規事業」も生まれます。
すると、経営としては「戦略との接続が弱いため大きな投資はしづらい」という判断になり、結果としてプロジェクトは縮小・撤退し、リーダーが疲弊する。
これは全国の企業で繰り返し起きています。
問題は情熱ではなく、WILLと戦略を結びつける仕組みが存在しないことにあります。



















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