《快活CLUB》「かつては"怪しげな店"だと思われていたが…」ネカフェ後発組から業界王者に!→人気メニュー「神ポテト」の裏側に潜む知られざる"フード戦略"
そのことについて尋ねると、
「無料のソフトクリームが非常に人気で注文数もランチなどの食事メニューの方が多いため、そちらに注力しています。オペレーションの簡略化の意味もありスイーツは扱わない形になっています」
これらは一見するとメニューの幅を狭めているように思えるが、「やらないこと」を戦略的に選ぶことで従業員の負担軽減と主力メニューの品質向上につながっている。
フライドポテトは揚げたてかどうかで味が大きく左右される“刹那的な料理”である。だからこそどの時間帯・どの店舗でも同じクオリティで提供できる体制が整えられていることが人気を下支えしている。もし注文して冷めてしなしなになったフライドポテトが出てくれば二度目はないだろう。こうした積み重ねこそが快活CLUBのポテトの評判を押し上げ、SNSでいつも評判なのだろう。
原材料費高騰でも「値下げ」する訳
既に十分すぎるほどの人気があった「神ポテト」にとどまるのではなく「金のポテト」という次なる一手を打ち出していることからもわかる通り、快活CLUBは常にメニューを進化させ続けている。
「年に1〜2回のグランドメニュー刷新に加えて、年間4〜5回は新メニューを投入します。飽きずに楽しんでいただき『ネットカフェに行ったついでに食べる』のではなく『快活CLUBの食事がおいしいから行こう』と言っていただけるよう企画しています」
また社内で頻繁に試食会を開き意見を集めながら商品化を進めているそう。
筆者自身も本社での試食会に招かれたことがある。このときは全国から快活CLUBのユーザーが呼ばれて意見を交換した。


















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