「最愛の娘が突然亡くなって…」「たくさんの景色を見せてあげたい」50歳で地位も名誉も捨てた俳優ベンビーの"強すぎる決意"

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東京移住する4カ月前の11月下旬、最愛の娘さんが突然身体の不調により亡くなった。

ベンビーの母校である昭和薬科の高校3年生で、東京の大学を進学希望ということで一緒に住む話までしていた矢先だっただけに、ショックは計りしれない。

たくさんの景色をいっぱい見せてあげたい

「亡くなったっていうのはもちろんわかってるんですけど、なんだろうな……、東京の家にも写真をずっと置いているし、いつも一緒にいる感じです」

人間の死が平等であるといっても、受け取る側によって重みは絶対に違う。

芸人である前に父親としてベンビーこと大嶺栄はいったん立ち止まったりもしたが、いろんな思いをのみ込んだ。

そして再び前を向いた。いや向くしかなかった。

娘さんの写真を鞄に忍ばせて、いつも一緒にいると思っている。

たくさんの景色をいっぱい見せてあげようと、ベンビーは見知らぬ土地である東京へと出発するのであった。

SDGs関連イベントや講演にて持続可能な開発目標のSDGsマンのベンビーは、日夜闘い続けた(写真:ベンビー提供)
【この記事の後編】
「愛娘に続き、母親も亡くして…」「お前、そろそろ本気出して気入れろ」
沖縄No.1芸人の地位を捨て、東京に進出した俳優ベンビーの知られざる挑戦
松永 多佳倫 ノンフィクション作家

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まつなが たかりん / Takarin Matsunaga

1968年11月29日、岐阜県大垣市生まれ。琉球大学卒業。琉球大学大学院人文社会科学研究科中退。出版社を経て2009年8月よりフリーランスとなり沖縄移住。ノンフィクション作家として沖縄の社会学を研究中。主な著書として、『確執と信念 スジを通した男たち』(扶桑社)、『偏差値70からの甲子園-僕たちは野球も学業も頂点を目指す-』(集英社文庫)、『マウンドに散った天才投手』(講談社+α新書)、『善と悪 江夏豊のラストメッセージ』(KADOKAWA)、『永遠の一球-甲子園優勝投手のその後-』(河出書房新社)、『92歳、広岡達朗の正体』(扶桑社)など。

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