「最愛の娘が突然亡くなって…」「たくさんの景色を見せてあげたい」50歳で地位も名誉も捨てた俳優ベンビーの"強すぎる決意"
26歳で芸人デビューし、3年目に全国デビューして有名になるはずが芸歴24年目にして東京進出。ちょっと時間がかかったどころの騒ぎではない。
でも「人生100年時代」を地で行くベンビーにとっては、そうたいしたことではない。
沖縄を離れることでレギュラーのテレビ、ラジオなど心身ともにいろいろと調整してからの年明け1月下旬にライブで発表し、翌日地元新聞を通して東京進出を告知すると、反響がもの凄かった。
「50にして」の枕詞
「ちょっと行ってきます、の感覚で発表したんですけど、周りからは『50からって凄いです』『何も決まってないのに凄いですね』といった声があまりに多く、なんだか少しだけ不安になりました」
今までの人生で不安を感じたことのないベンビーだっただけに、周囲の反応に戸惑った。
周りがあまりにも“凄い”を連発する。単純に額面通りの賞賛の言葉ではなく、不安視する意味も含まれているのが手に取るようにわかった。
「50にして」の枕詞も妙に響いた。母の文枝も「あんた、50って言ったら人生くだり坂だよ、どうする?」と言ってくる始末。

「本当は『歳関係ないぜ』って声高らかに言いたかったんだけど、ちょっと強がってるみたいだし、『歳関係ないぜ』も言いたくないぐらい、自分の中では歳関係ないんですよね」
25歳まで大きな波風もなく生きてきたベンビーにとって、分岐点では常に己の直感に従い、自然体のままやってきた。それは今でも間違ってないと自負する。
しかし、直感や純粋な心だけではどうにもこうにもならない出来事がベンビーに襲いかかっていたのだった。
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