成績が伸びない子に効く「直しノート」の威力 書き方ひとつで、こんなに変わる!

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それは簡単に言えば「模試やテストで間違えた問題だけを抽出し、それに解答、解説をつけて記録として残し、次のテスト前に復習する」、自分だけのオリジナルノートのことです。実は、この「直しノート」が第一志望校合格を高い確率で出す決定的要因だと私は考えています。

「模試やテストは復習が大切」と言われるものの、実際にはなかなかやりませんね。「直しノート」というものも、別に目新しいものではありません。昔からよく言われていることです。しかし、やらない生徒があまりにも多いので、そこで大きな差がついてしまうのです。

何のための「直しノート」か?

次に生徒とのやりとりをご覧ください。こういう話をよく私は生徒としていました。

私:「この前、模試があったけども復習はやった?」
生徒:「いえ、やっていません」
私:「模試は何のためにやっているかわかるかな?」
生徒:「どれぐらいできるかを確認するため」
私:「そういう目的も確かにあるね。しかし、最も大きな目的は、できる問題とできない問題を仕分けし、“せっかく”間違えた問題を次の模試までにできるようにしておくためなんだよ」
生徒:「どういうことですか」
私:「よく考えてみよう。現時点でどれぐらいできているかということを確認するためだけに、何時間も時間をかけて模試をやって、何か意味があるのかな。できた生徒はできたと確認し、できない生徒はできないと確認する。そうした確認のためだけではなく、成長のために何か別の意味があると思わないかな」
生徒:「そうですね。確かに」
私:「模試は、よく入試に出る問題が選ばれているから、その間違えた問題は君にとっての“宝”になっている。それをそのままにしておくのは、もったいないよね。そこで、秘伝の方法を教えてあげよう。やってみるか」
生徒:「はい、やってみたいです」
私:「それは『直しノート』を作ることだよ。(過去の生徒の『直しノート』を見せて)こういう感じのノートを作るんだよ」
生徒:「すごいですね。何か楽しそう」
私:「そう。何でも楽しくなければならない。楽しい作業で、勉強ができるようになる。こんないいことないだろう」

テストというと、つい子どもは点数(評価)を気にします。それで自分の能力にレッテルを貼り、ここまでしかできないという“天井”を作る傾向すらあります。しかし重要なことは評価ではなく、「何を学んだのか」ということであり、最終的な入試では点数が取れなくてはなりませんが、模試や小テストでは、間違いがあって当然なのです。

そして「間違いの数=成長の数」ですから、間違いを大切にしなければなりません。その間違い(=成長の種)だけを特集して集めた「直しノート」を作っていくと、間違いなく成長(点数が上がっていく)していきます。

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