多くの生徒は、模試はやりっぱしで、1カ月後に戻ってくる点数や偏差値、順位を見ておしまいにしてしまいます。これは非常にもったいないことですね。せっかく時間をとって、問題を解いて、「どこがわかって、どこがわからないか」が明確になったのに、そのままにしておくのですから、これではまったく成長がないのも当然です。
しかも模試は、よく問われる問題を集中的に出していますから、これを使って勉強することは非常に効率的なのです。しかし、ただ「復習をやれ!」では面白くありません。どうせやるのであれば、「楽しむ構造」を作らなければなりません。そこで登場するのが、「直しノート」なのです。
「直しノート」の3つの段階とポイント
しかし、ただ間違えた問題を集めるというだけではありません。実は、そこにはいくつかの段階とポイントがあるのです。
問題と解答、解説をノートの左右に分けて作るというのは、よくある方法です。しかし、重要なことは「図や絵、さらに色付けしてカラフル」して、後で見返したくなるようなノートにすることです。黒一色の淡白なノートは見ていて、つまらないですし、勉強の意欲を減退させます。
科目ごとに「直しノート」を作り、次回のテスト前に再度問題を解きます。すると、それだけで確実にできるようになっていくことでしょう。
第1段階のさらに上のレベルです。反省点を書きくわえ、今後どのような対策を取るかという点を書きます。すると、成長は加速します。
ここでは「直しノート」を使って、コミュニケーションを行います。解説を見てもわからないことを質問してもいいですし、感想を書いてもいいでしょう。それに対して、親や先生がコメントを入れてあげることも有効です。ここまでくると一種の交換日記のような機能も持ちます。実はこの人的交流が、信頼関係を育み、つらい時期を乗り切る原動力となるのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら