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「頼りになり尊敬できる上司」から態度が一変、「若い私に嫉妬している」。悪口を触れ回る"困った部下"にどう接したらいいか?【事例で紹介】

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  • 舟木 彩乃 心理学者、公認心理師、精神保健福祉士、官公庁カウンセラー
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そこで、林さんからサブリーダーであるOさん(男性、30代)に事情を説明し、OさんにMさんの取引先との打ち合わせに同行してもらうことにしました。

その後、Oさんから「どちらかと言えば、Mさんは食事に誘われるよう自分から仕向けているという感じがします」と報告を受けました。

打ち合わせの後の会食にもOさんは同席しましたが、Mさんは担当者とプライベートのLINEでつながり、うれしそうな様子で飲みに行く約束を取り付けていたということです。

取引先とのこのようなやり取りや付き合い方は、営業という性質上、各々の裁量に任されています。しかし、両社の担当者のどちらかが不本意に思っている場合は、話が違ってきます。

誘われても断り切れずに、無理をして会食やゴルフに付き合っているとしたら、会社としてもなんらかの対応をしなければなりません。逆に、自社の担当者が同じような誘い方をしていても同様です。

「信じてくれないのですね」

Oさんが同行したときの会食について林さんが様子を聞くと、Mさんは、会食のときに先方からしつこくLINEを交換しようと迫られて泣きそうでしたと、本当に涙を浮かべながら言っていました。

林さんは、一体どちらの話を信じればよいか頭を抱えましたが、Oさんはうそをつくような人ではありません。そもそもOさんにうその報告をするメリットはないことから、Mさんになんらかの問題がありそうでした。

しかし、デリケートなことゆえにMさんに特段の注意をすることはせず、再度、担当する取引先を変えることにしました。

担当が変わって2カ月後、林さんは、またしても担当先の偉い方からプライベートで誘われて困っているという相談を、頻繁に受けるようになったそうです。そしてある日、相談を聞いているとき、Mさんの話に寄り添いながらもとうとう、「先方を誤解させるような言い方を自分からしているのではないの?」という趣旨のことが口から出てしまいました。

仕事帰りに2人で立ち寄った居酒屋での会話でした。林さんが質問した直後、Mさんの表情がみるみる険しくなり、「林さんは、部下が真剣に悩みを打ち明けているのに、信じてくれないのですね!」と、涙を流しながら周りに聞こえるような大きな声で訴えてきました。

その場をなんとか収めようと、傷つけてしまったことを謝罪して話を続けようとしましたが、Mさんは取り付く島もないほど取り乱していたそうです。

それ以降、Mさんの林さんに対する態度は一変しました。

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【Mさんの一変した態度に…】

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