「頼りになり尊敬できる上司」から態度が一変、「若い私に嫉妬している」。悪口を触れ回る"困った部下"にどう接したらいいか?【事例で紹介】

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泣いている女性のイラスト
“頼りにされたら喜びそうな人”を見つけては取り入っていくタイプの部下には注意が必要です(画像:estherqueen999/PIXTA)
メンタルヘルスの専門家として、行政機関や民間企業で多くの人の相談を聴き、カウンセリングを行う心理学者、舟木彩乃氏によると、相談内容の9割は人間関係に関するものだといいます。厚生労働省の調査でも、働く人が感じる強いストレスの原因の多くは「職場の人間関係」です。上司、部下、同僚──どの職場にも必ず「あなたを憂鬱にする人」が存在します。
その心理的背景を理解し、自分を守るスキルを身につけることこそ、快適に働き続けるための第一歩です。本稿では、舟木氏の新刊『あなたの職場を憂鬱にする人たち』から、具体的な事例を一部抜粋・転載して紹介します。

いろいろな相談をもちかけたりして頼りながら、上司の懐に入るのがうまい部下がいます。しかし、頼られた上司のほうは、しばらく付き合っているうちに違和感を覚えるようになることがあります。

いつの間にか、いろいろな要求に応えることが当たり前となり、時間や労力を奪われていき、しかも要求に応えられない場合には応えられないこちら側が悪者にされる――。

そんな部下には、病的なものすら感じてしまいます。このような部下がいた場合、上司はどう対応すればよいのでしょうか。

「自分がなんとかしてあげなければ」

林さん(仮名、女性30代)は、法人営業部門で10名ほどのメンバーを取りまとめているリーダーです。そのなかの1人に、半年前に転職してきたMさん(女性、20代)がいます。

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