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歴史上最大の陰謀論が人類を自滅させることに気づかないわれわれ、 2025年の陰謀論の「本当の怖さ」はどこにあるのか

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  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
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10月5日(日曜日)の日本時間深夜(23時5分)、フランスで世界最高峰のレースの1つ「凱旋門賞」が行われる。

今や、日本の競争馬のレベルは世界で断然トップであるが、この凱旋門賞だけは、まだ勝てていない。しかもアメリカの最高峰のレース、ブリーダーズカップクラシックのように、挑戦した馬が少ないならともかく、毎年、日本最強クラスの馬が複数参戦し続けているのに、勝てない。

理由はいくつかあるが、最大のものは、10月のフランスのロンシャン競馬場というコース設定があまりに日本馬に向いていないということだ。毎年雨が降り続き、ただでさえ重くて深い芝の馬場が、とことん重くなり、世界最強のスピードを誇る軽やかな走りの日本馬たちにとっては、大変苦手な馬場になるのである。

凱旋門賞は「2つの相反する能力」を持っていないと勝てない

これは誰もが知っていることだが、もう1つ重要なのは、欧州の中長距離のレースというのは、日本やアメリカのレースとまったく違って、最後の最後まで、ゆったりリラックスして走らせ、そこから一気にギアチェンジして、トップスピードで2ハロン(400メートル)を駆け抜けるというものだからだ。

スピード自体は、日本競馬の直線の方が断然速いのだが、その一気のギアチェンジと、それができる馬(反応が早い馬)でありながら、前半、中盤は完全にリラックスして集団の中で走ることができる、という2つの相反する能力を持ち合わせていないといけないのだ。

日本の馬は、反応は抜群だが、感度が高すぎて、前半を超スローにもかかわらず、まったく気にせずリラックスして走ることができない。前半リラックスできる馬は、日本ではスピード不足で勝てないので、一流とならないし、フランスでも、直線のスピードが欧州の超一流馬には若干及ばない。だから、凱旋門を日本の馬で勝つことは、とことん大変なのである。それゆえ、凱旋門賞は「日本馬にとって、世界一向かないレース」と言っていいだろう。

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