週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

トヨタでは「頑張っている風」は評価されない 忙しく見える人ほどムダが多い!

8分で読める
  • 岡内 彩 OJTソリューションズ
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

「動作のムダ」については、1つひとつの時間はこれまでのムダよりも短いかもしれませんが、回数の面では多いケースが大部分。延べ時間で考えると大きな効果が見込めるムダです。ちりも積もれば山となるので、見逃してはいけません。

手の届く「一等地」をムダにしない

解決策のポイントは、使用頻度に応じたものの配置。つまり、よく使うものは極力手の届きやすい場所に置くことで、トータルの動作量を減らすのです。

ここでは「動作経済」の考え方が有効です。これは、生産性を高めるために人の動きを研究したもので、繰り返し作業が多い製造現場などで活用されているものです。

たとえばオフィスでは、パソコンのキーボードは、最も手を楽に落ち着けることができ、指をムリなく動かせる場所に置いてあります。多くの方は、机上の中心部分が該当するでしょう。まさにこれが「一等地」。この近くには、現在使用中のものを置きます。これに次ぐ場所としては、いちばん上の引き出しや机上の端。引き出しの奥だと手を伸ばしたりかがんだりする必要があり自席から離れた場所にあるキャビネットだと歩く必要があるので、あまり頻繁に使用しないものを置きます。

しかし、多くの場面で目にするのが、不要なもので「一等地」が占領されており、本当に必要な物を置けなくなっているケース。

共有備品も「取り出しやすい」置き方にすることで、動作のムダを減らすことができる

たとえば、ホコリが溜まるくらいまで手に取ってない書籍や、数カ月前にアポイントなしで来社した販売員から貰ったパンフレットが机に積まれており、毎日のように使っている資料は引き出しに押し込まなくてはいけなくなっているケース。

以前の「在庫のムダ」でお伝えした整理を行って不要なものを捨てたあとには、使用頻度に応じて置き場を決めましょう。もし、先ほどの書籍やパンフレットが必要なものであったとしても、使用頻度は低いので「一等地」の机の上に置く必要はありません。自席から離れたキャビネットで十分でしょう。

以上で「7つのムダ」はすべてです。

今回は代表的なものとして「7つのムダ」という切り口でご紹介しましたが、ムダの種類は無数にあります。是非、皆さんご自身の感性で、新しいカイゼンの糸口を見つけてください。

☑席を立つときも、移動が最小になるように工夫する。ポイントは順序変更と組合せ。
☑「動き」と「働き」は違う。「動き」は頑張っているとしても、付加価値を生まない。
☑利き手の右でメモ用のペンを持つので、電話を取るのは左手。電話は利き手とは逆にあるほうが「動作のムダ」が少ない。
☑物の配置は、使用頻度と動作経済。机の上の「一等地」は、最も頻繁に使用する物を置く。

 

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象