「『なんとなく』じゃ生き残れない」現代の若者たちの現実、勝負は"20代中盤で決まる"からこそ、内定式で考えたい

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逆に言うと、40代を含めヒトを引っ張る立場にある方たちはぜひ新入社員だった頃の自分を思い出し、異質な若者に接するという態度ではなく、「彼らは20年以上前の自分自身なのだ」というスタンスで接し、一緒に成長するような気概でサポートしてあげてほしい。

ビジネスパーソンの生きる世界には「正解」がない

さて、学生と社会人の違いと言えばいろいろあるが、社会に出てようやく自分自身の人生の物語がスタートする。つまり、そこから自分オリジナルの人生を生きることになるとともに、家族や会社、そして社会全般を支える側、貢献する側として参画することも意味しており、そのためにも成長が大切なのだ。

学生や学問の世界は、言うならば正解や前例、あるべき姿が存在する世界であり、なおかつ偏差値や所属する学校のレベルなどによって、「学生」という狭い世界ながらも、自分の生きる世界における立ち位置やポジションを把握できる世界だ。

学生まではなんだかんだ言っても、やるべきことや勉強すべきことを含めて、様々なサポートやカリキュラムを通じて、親や学校が「正解だと思われる道筋」を提示してくれるし、もし何かあっても支えてくれる。

一方で、社会人というか、ビジネスパーソンの生きる世界には、万人に当てはまるような正解もなければ、前例がないケースも多く、あるべき姿などあるようで“ない”世界なのだ。

正解のない世の中だからこそ、自分にとっての正解を自分で模索する。そして、その中で自分の考える理想の人生や幸せの形、あるべきキャリアの方向性を見出していく。そういった意味で、自分オリジナルの人生やキャリア構築をしなければならないのが学生との違いであろう。また、そういった模索を通じて、自分なりの志や信念、つまりは「自分の軸」をもって生きているヒトを本来「大人」と呼ぶのだ。

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