偏差値28→70!部活三昧だった「中学3年生の息子」…。成績向上の一助となった《部屋の作り方》とは?
実験のあとで、参加者にインタビューすると、お菓子の存在には気がついていて、食べたいとは思ったものの、お菓子への物理的な距離があるほど、「なんだか遠いなぁ……じゃあ、食べないでいいや」という風に、実質的な距離と比例して、心理的な距離も感じていたことがわかりました。
この心の働きは、学習でも、おおいに活用できます。
偏差値を42も上げた学習環境の作り方
まず、学習に必要なものは、いつも側に置いて、すぐにアクセスできるようにしましょう。
ここで僕の長男の高校受験時のエピソードを紹介します。
彼は、僕のアドバイスをもとに、「ボーっとしているだけで偏差値が上がる部屋」を作りました。部屋の作り方は簡単です。
重要な公式や単語、あるいはテストで間違えた問題の答案用紙などを部屋の壁に貼るだけ。壁に貼るスペースがなくなれば、書き初めのように天井から吊るしました。
こうしておけば、いやでも常に学習内容が目に入ります。
まさに、目の前にお菓子がある状態。
脳は勝手に認識し、勝手に記憶します。
部屋にいるだけで、勝手に学習が始まってしまうのです。
「理屈はわかるけど、そんな部屋にいるだけで、効果があるの?」
そう思ったあなた。これがもう、笑ってしまうくらいに効果があったのです。
部活三昧で、中学3年生の8月の模試では、偏差値28(1000人中985位くらい)という絶望的な成績だった長男の成績。
この「ボーっとしているだけで偏差値が上がる部屋」を導入したところ、受験直前の模試では偏差値70(1000人中23位くらい)まで急上昇したのです。
これが箱根駅伝なら、「山の神、降臨!」なんて騒がれるくらいのとんでもないごぼう抜き。おかげで、最終的には、第一志望の高校に合格しました。
少し極端な事例ですが、環境を変えるだけで、これくらい結果が変わるのです。
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