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偏差値28→70!部活三昧だった「中学3年生の息子」…。成績向上の一助となった《部屋の作り方》とは?

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「もし、あなたが変化したければ、きっかけや理由を求めることよりも、変化を邪魔しているものを取り除くことに力を入れましょう」

「場の理論」を提唱した心理学者クルト・レヴィンの言葉です。

すなわち、やる気自体ではなく、それに影響を与えている外部要素に注目しようとする考え方ですね。

一番わかりやすいのは、「対象との距離」です。

ユトレヒト大学の2012年の実験を紹介しましょう。

77名の参加者の見えるところに、お菓子の入った器を置きます。参加者とその器との距離は、グループごとに次の3通りに設定しました。

A グループ 20センチ
B グループ 70センチ
C グループ 140センチ

お菓子との距離、絶妙ですね。

物理的な距離と心理的な距離は比例する

Aグループの人は、まさに目の前にお菓子がチラつきます。Bグループの人は、手を伸ばせば届くところにお菓子があり、Cグループの人は、お菓子を食べるためにはわざわざ席を立たなければならないという手間がかかります。

参加者は、とくに何も知らされず、5分間そのお菓子がある環境でリラックスしてもらいます。何も知らされていないので、器に入ったお菓子を食べるかは、参加者が自由に決められます。

このようにして、5分間に、各グループの何%の人がお菓子を食べたかを調べました。結果は次のとおりです。

A グループ 20センチ離れていたときは、参加者の74%が食べた
B グループ 70センチ離れていたときは、参加者の42%が食べた
C グループ 140センチ離れていたときは、参加者の21%が食べた

お菓子までの距離が遠くなるにつれて、ものの見事に、お菓子に手を伸ばす人の割合が減ったのです。

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