長野の"移住者限定"団地が素敵! カーシェア、コワーキング無料など移住の不安を払拭、その後の市内定住率も約9割 「ホシノマチ団地」

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都会からの移住者は、車を所有していない人も少なくありません。「いつまで住み続けるかわからないから、まだ車は買わない」、「1台は所有しているけれど、家族が同時に使いたいときにもう1台あったら……」といったニーズに応えるアイデアです。

ちなみに、団地から最寄駅の臼田駅までは約550m、徒歩7分。そこから北陸新幹線が停車する佐久平駅までは、小海線の各停で約25分です。車なら、佐久平駅まで約20分。東京方面にもアクセスしやすい立地といえます。

燃料代も無料で借りられるカーシェア(写真提供/ホシノマチ団地)

入居者は30~40代の子育て世代が中心

団地の間取りは1LDK(54平米)と3DK(71平米)の2タイプ。家賃は1LDKが5万4000円~6万5000円、3DKは6万9000円~8万円。単身者や家族世帯、友人とのルームシェアも可能です。

「ここ数年で私立・公立ともに新設小学校ができたこともあり、実際の入居者は教育移住を目的とした30~40代の子育て世代が中心です。家賃は近隣より高めなのですが、東京と比べればかなり安い設定。

首都圏の会社に勤めながらリモートで働く方も多く、都会の収入でこの家賃は魅力的に映るのではないでしょうか」と伊藤さん。

1・2階の一部(8室)以外は退去時の原状回復が不要なので、住みながらセルフリノベーションしてもOKだそうです。

3DKのダイニングキッチン(写真撮影/五味貴志)
3DKなら1室を仕事部屋として使うことも(写真提供/ホシノマチ団地)

ユニークなのは、1・2階の8室はサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)となっていること。

「実は当初のプロジェクトでは、高齢者の移住者住宅にする企画だったのです。佐久市臼田地区の『生涯活躍のまち事業』が高齢者向けの取り組みだったため、居室をリノベーションし、介護・医療施設と連携するなど、サ高住の登録基準を満たした住まいを整備しました。

ところが、コロナ禍で高齢者の移動自体が難しくなり、全世代向けへと舵を切りました」(伊藤さん)

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