長野の"移住者限定"団地が素敵! カーシェア、コワーキング無料など移住の不安を払拭、その後の市内定住率も約9割 「ホシノマチ団地」

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「A棟は所得制限があり、家賃が安い物件のためほぼ満室。ただB棟は中高所得者向けの特定公共賃貸住宅で、築年数のわりに割高感があったことから、5年以上新規入居者がいない状態が続いていました。

そこで、佐久市の地方創生の事業の一環として2018年に公募型プロポーザルが行われ、みんなのまちづくりと団地を建設した地元企業の堀内組による共同企業体が、B棟の整備・管理と運営を行うことになったのです」と、みんなのまちづくり代表の伊藤洋平さんは話します。

周辺にはのどかな田園風景が広がる。逆側の壁に彫られているのはこぐま座(写真撮影/五味貴志)

「生涯活躍のまち事業」の一環でスタートしたこのプロジェクト。佐久市と合併する前の旧臼田町が「ほしのまち臼田」と呼ばれていたことから「ホシノマチ団地」と名付けられました。入居者は、佐久圏域外からの移住者が対象です。

「東京では見えないけれど、長野では見える星がある。人も同じで、東京では人が多くて埋もれてしまうけれど、長野に来れば輝ける。そんな活躍の場をつくりたいという思いも込めました」(伊藤さん)

テーマは「移住して終わり」ではなく、「移住したあとも活躍できる場をつくること」。そのために、移住者の不安要素である住まい・仕事・コミュニティの3つを整え、移住のハードルを下げることを目指しています。

団地の一部をリノベーション。21戸がホシノマチ団地として誕生(写真撮影/五味貴志)

マイカーなし生活も可能に

まず、住まいについて。ホシノマチ団地から半径約1km圏内には、市役所出張所や郵便局、総合病院、スーパーマーケット、コンビニがあり、生活に必要な施設が徒歩圏内にそろっています。

とはいえ、重い荷物を運ぶときや、ちょっと遠出したいときには、車があった方が便利なもの。そこで、ホシノマチ団地では1台限定でカーシェアを導入しています。

「カレンダーアプリで予約できます。利用料は無料。ガソリン代も運営が負担するのでかかりません」(伊藤さん)と太っ腹!

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