「大型犬や多頭飼いOK」「専用ドッグガーデンに相談室」…。ペットと暮らせる"進化系"賃貸物件に熱視線。ニーズは「ペット可」から「ペット共生」へ
この場所は、エントランスとは別に外から直接入れる、ペット同伴可能な「コミュニティスペース」に隣接しているので、外からもすぐにドッグバスなどを利用できるようになっている。

さらに、ペット特化住戸の居住者については、月に1回専門スタッフがトリミングスペースを訪れ、無料で4つのエチケットケア(爪切り・おしりのケア・耳のケア・足裏のバリカン)を提供するサービスも用意している。
この物件の平均家賃は18万2500円(予定)で、充実した共用部や設備を踏まえて通常よりやや高く設定しているが、募集は順調だという。なお、ペットを飼育する場合は、敷金が1カ月分上乗せされる。
JKK東京も初のペット等共生住宅
次に紹介するのは、公的機関であるJKK東京(東京都住宅供給公社)による、初のペット等共生住宅だ。「カーメスト用賀馬事公苑」(所在地:東京都世田谷区)は、1号棟が「ペット等共生住宅」(79戸)、2号棟が「一般住宅」(94戸)の2敷地2棟構成になっている。
JKK東京の賃貸住宅は、原則ペット不可だが、ペットと共に暮らしたいというニーズへの対応や、補助犬を必要とする人が安心して住めるような住宅を整備するために、1号棟を初のペット等共生住宅にしたという。
飼えるペットは、犬(犬種の指定あり)と猫、合わせて2頭まで(大型犬相当種は1頭まで)で、事前の審査がある。ただし、補助犬については2号棟でも入居可能だ。また、屋内共用部では抱きかかえるか、カートに乗せるなどのルールを守る必要があり、1号棟については、3年間の定期借家としている。
では、1号棟の共用部を見ていこう。敷地中央に、居住者同士の交流の場となる「ドックガーデン」や、「足洗い場」と「汚物流し」が付いたあずまやを設置している。サービス面では、ペット相談室(当初週に16時間の開設を予定)を設け、ペットサービススタッフが各種の相談に応じる。


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